木彫刻初心者が仏像を彫る

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ある本との出会いがきっかけだった

仏像彫刻をしている人は少なからずいらっしゃると思う。とはいえ職業としてではなく、個人で仏像彫刻をしている人はそれほど多くはないだろう。

 

仏像を彫る事を「趣味」と言う言葉で表現していいものか不安ではあるが、創作や楽しみ、または鍛錬や修行というスタンスを含めて仏像彫刻という作業はマイナーなジャンルと言えよう。

 

実際、私も中年と言われる年代になるが、周囲で仏像を彫っているという友人知人はいない。

 

そんな私が、なぜ仏像を彫ってみたいと思い立ったのか。

 

それは書店に並んでいた一冊の本との出会いがきっかけだった。

仏像彫刻のすすめ

最近は書店に足を運ぶこともめっきり少なくなった。ほとんどの場合はネットで購入してしまう。

 

もともと雑誌や週刊誌の類は読まないし、私の購入する書籍などは少々マニアックなものが多いため、本屋に行っても取り寄せになってしまうことが多いからだ。

 

わざわざ書店員に手間をかけさせるくらいなら、最初からネットで買ってしまった方が、やはり早い。

 

そんな私が本屋に立ち寄ったのは、母の残務整理のための市役所回りを終えた後だった。

 

田舎町の駅ビル内にある、市内で一番大きな書店。

 

足を踏み入れた瞬間に思った。

 

「本屋はいい」

 

数ヶ月ぶりに来たくせに、偉そうな言い分である。

 

ちょうど友人の書籍販売直後だったので、探してみるがやはり無い。ネットで注文してあるので今日にも届くはずなのだからいいのだが、私が目的を持って本屋に来ても置いてあった事がないと苦笑する。

 

店内を散策し、自分とは縁のない本たちと出会う。そして30分ほどぶらついたところで、とある本に目が留まった。

 

「仏像彫刻のすすめ」

 

真っ黒な装丁に木彫りの仏様の顔が大きく写っている書籍。

 

もともと物を作る事が大好きな私ではあるが、いかんせん不器用でモノになった試しは無い。

 

そんな私が何故この本に引かれたのかは正直、今でも分からない。

 

ただ、その表紙の優しい表情に癒されたのは確かである。

 

手に取って見るがシュリンクされていて本の中身を確認する事は出来ない。価格も4000円近くするので衝動買いをするのも気が引けた。

 

並びには仏像に関する本は数冊あったが、仏像彫刻の本は無い。別コーナーの木工彫刻の本が並ぶスペースに行ってみたが、そちらにも無い。

 

ついでに木工彫刻の本を数冊立ち読みしてみたが、趣味として、クラフトとしての楽しさは伝わってくるが、どうも私の琴線に触れるものではなかった。

 

今回は本を購入せずに店を出た。

 

私は元来ケチなのである。

 

 

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仏像彫刻の世界の片隅に

帰ってきたものの、やはり気になる「仏像彫刻のすすめ」

 

夕食も早々に、あの本のことを調べてみた。

 

私が出会った本は、新装改訂版として新しくされた物らしく、前作は1973年に再販発行され、初版はさらにその前という古い本らしい。

 

どうも新装改訂版になったことで、たまたまあの書店に置いてあったのだろう。いろいろな偶然が重なっての出会いのような気もする。

 

本のレビューを探してみると改訂版のものは見つからなかったが、改訂前の「仏像彫刻のすすめ」に関してはかなり見つかった。

 

どうやら本格的な仏像彫刻の入門書としての評価がかなり高く、知る人ぞ知る名著であり、バイブル的な本であるようだ。

 

ついでに調べてみると仏像彫刻に関する書物は沢山出版されているようで、個人で仏像彫刻をしている人、または興味を持っている方が多い事を伺わせる。

 

またネットでいろいろ調べてみると、少ないながらも個人ブログや動画が見つかった。中には仏師の動画などもアップされていた。

 

自分の知らなかった世界の片隅を、少しだけ覗き見た気がした。

衝動

もともと寺社仏閣が好きで、奈良や京都のお寺さん巡りなど一人でプラプラしていた事もあり、仏像の持つ美しさや優しさが好きだった事もあってか、仏像彫刻の世界を垣間見る楽しさに心を奪われた。

 

また仏像彫刻の書籍も予想以上に多種多様で、レビューを読んでいるだけでもかなり面白い。

 

また個人のブログや本職の方々のサイトを見ていくと、掲載されている画像一枚一枚に心が躍った。

 

すでにこの時点で仏像彫刻を始める気持ちは満々である。

 

ただこの不器用な私でも彫る事が出来るのかという一抹の不安が無いわけでもない。

 

けれど中年と呼ばれる年代になって久しく感じることの無かった「衝動」に身を任せてみるのもありかもしれない。

 

十冊近くお気に入り登録してあった本の中から数冊、買い物かごに入れてポチった。

 

そして気付く。

 

「仏像彫刻のすすめ」は駅ビルの本屋さんにも売ってた。

 

某書店さん。ごめんなさい。

 

 

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