やさしい仏像彫刻 レビュー

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「はじめての仏像彫刻」の続編

不器用な私が、仏像彫刻を修得するための教科書として選んだ三冊の中の一冊「やさしい仏像彫刻」

 

実は少し購入を迷った本なのではありますが、「はじめての仏像彫刻」の続編であり、また対になる2冊というレビューも見ましたので購入しました。

 

順番としては「はじめての仏像彫刻」の作例を幾つか作ったのちに、チャレンジしてみたい本だと思っています。

 

ちなみに、まだ仏像彫刻はおろか彫刻刀も握っていない状態でのレビューになります。

 

完全初心者の感想ということでお読みください。

 

実際にこの本の作例を彫ることで感じたことや、この本の新たに感じることがありましたら、別の機会にレビューにまとめてみたいと考えています。

続編として書かれている本

やさしい仏像彫刻本レビュー
前置きにも書きましたが、この本は「はじめての仏像彫刻」の続編として出版されている本です。

 

なので「はじめての仏像彫刻」で解説されている内容に触れていない部分が多々あります。

 

特に大きなものが角材からの木取りの内容に触れていないことです。

 

すでに木取りの方法を知っている。または木取りされた材料で仏像彫刻を始めているという前提で全ての作例が進んでいきます。

 

ここは「やさしい仏像彫刻」を買われる方は注意した方がいいポイントでしょう。

 

その他にも研ぎに関する記述もなくなっていますね。とにかく基本的な部分が知りたい方は、まず「はじめての仏像彫刻」から読まれることをお勧めします。

前作よりも若干難易度が上がった収録作例

「はじめての仏像彫刻」と同様に、やはり本書でも気になるのがどんな仏像を彫れるのか。

 

前書での丁寧な製作解説があったので、作業工程の説明にはそれほど不安は無かったものの、やはり作例によっては難易度も上がっているだろうし。

 

やはり作例と作業工程の解説は非常に気になるポイントです。

 

収録作例名(カッコ内は使用木材サイズ)

  • かぐや姫(本体85×85×40)
  • 真魚(本体85×60×60)
  • 風神・雷神(本体110×50×45)
  • 大黒・恵比寿(大黒90×75×50 恵比寿100×75×50)
  • 稚児弥勒菩薩(本体145×80×80 蓮座35×110×100)
  • 地蔵仏頭(本体95 45 48)

 

の全6種類になります。

 

「はじめての仏像彫刻」の8作例と比べると少なく見えますが、風神雷神や大黒・恵比寿など1つで2つの作例が収録されているものがありますので、比較してそれほど少ないということではないようです。

 

ちなみに今回も作例の掲載されているページを載せることが出来ませんが、Amazonの商品ページで見ることが出来ますので、映像として見たい方はそちらをご確認ください。

 

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今回も前書同様に丸みを帯びた愛らしい作例が多く収録されています。

 

その中でも私としては真魚や稚児弥勒菩薩など彫ってみたいと思わせてくれる作例が入っているのは嬉しいですね。

 

また最後の作例になる地蔵仏頭のような、一般の仏像彫刻にステップアップするための彫刻作例が入っているのはいいですね。

 

各作例はたくさんの画像を使って丁寧に解説されていて、実物大の図面が掲載されているのも魅力です。

 

本書の中で私の目標と考えている稚児弥勒菩薩などは、蓮座を含め20ページで解説されています。

 

また顔の書き方や首の傾け方、衣紋の表現(着衣のしわ)などがワンポイントアドバイスされていて、仏像として不自然にならないような解説も施されています。

 

今回も前書同様に木取りされた素材が販売されていますが、作例冒頭には簡単な木取りの解説が載っています。

 

ただしこれは非常に簡略化されたもので、まったく知識の無い方が、これだけで木取りをするのはちょっと難しいですね。

 

木取りの解説は「はじめての仏像彫刻」でされているのでそちらをごらんになるか、またはネット上で調べる必要があるでしょう。

 

 

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変わらずシンプルな作業工程

今回も作例の作業工程は5〜6工程に分けられています。

 

基本となる工程は

  1. 八角にする
  2. 楕円にする
  3. 絵を描く
  4. 彫りおこす
  5. 完成

 

ただ今回は作例の作りが細かい部分が多いので、角取りや荒彫り、小作りなどもしっかりと解説されています。

 

作例ごとのワンポイントアドバイスはもちろんですが、表情付けや細かい細工のところでは、使用している彫刻刀の記載もあるのが丁寧ですね。

 

もちろん慣れてくれば自分の使いやすい彫刻刀を使えばいいのでしょうが、初心者にとってはこういう記述はありがたいです。

難易度別の作例集

前書「はじめての仏像彫刻」では作例を順番に彫り進めることで技術の習得を目指していましたが、今回の「やさしい仏像彫刻」では、彫ること、彫り上げることによる技術の習得を考えているように感じました。

 

なので作例はほぼ難易度順にならんでいるようですが、自分のスキルに併せて、また自分が彫りたいものを選んでしっかりと完成させることが重要になってくる本だと思います。

 

基礎技術の解説は「はじめての仏像彫刻」よりもかなり少なく、代わりに作例を完成させるための彫り方の解説が充実しています。

 

なので初心者が入門書として購入する本としては、やや不向きにも感じます。

 

ただ作例製作の解説は丁寧で、基礎知識のある方なら表情豊かな仏像彫刻を完成させるだけの情報量があると思います。

 

他の方のレビューで見かけたのですが、これは「はじめての仏像彫刻」と対になる本という感じはたしかにしますね。

 

というか一冊にまとめて欲しかったという感じすらします。

 

私の場合は二冊同時に購入したので、さほど問題は無かったのですが、仏像彫刻入門者が最初に「やさしい仏像彫刻」をかったらちょっと戸惑うんじゃないでしょうか。

 

「はじめての仏像彫刻」と「やさしい仏像彫刻」の二冊で購入を迷われている方はご注意された方がいいと思いますよ。

 

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