はじめての仏像彫刻 レビュー

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私仏像彫刻でが最初に使うテキスト

小学校の図工以来に彫刻刀を使う私が、仏像彫刻を勉強するために選んだ三冊の中の一冊「はじめての仏像彫刻」

 

最初に購入した三冊の中では、作例が一番簡単そうに見える本書。予定としてはこの本の作例を最初に作り始めるつもりです。

 

ということで、まずはこの本を熟読した感想をまとめてみました。

 

ちなみに、まだ一度も仏像を彫ったことのない私の感想なので、これから仏像彫刻を始めてみようという方への参考レビューとなります。

 

なので本書の作例をいくつか作った後に、実際に製作してみて感じた事などを改めてレビューする予定です。

独特な基礎技術解説

はじめても仏像彫刻本レビュー
実はこの本を読んで、一番驚いたのがここ。

 

入門書と呼ばれる本のほとんどがしっかりと解説するであろうポイントが、非常にザックリ、と言うかほとんど解説していません。

 

彫刻刀の持ち方や彫り方など、ほとんどの人が知っているであろう基礎技術の説明がほとんど載っていない入門書というのは、非常に斬新です。

 

実際、彫刻刀の持ち方や使い方は、ほとんどの方が知っていますからね。

 

また仏像彫刻をする上で必要な彫り方などは、作例の中でその都度解説されていますので、本当の基礎的な部分は掲載しないというスタンスのようです。

 

この割り切りは随所で見られ、彫刻刀の研ぎ方には見開き2ページが使われてはいますが、研ぐのが苦手な人はお店に頼んでしまいましょうという斬新な解説がされています。

 

本当にしたいことは仏像を彫る事なので、それ以外の事は研ぎや木取りなどは有料でやってもらいましょうという考え方。ある意味で非常に合理的です。

 

人によっては馴染めない考え方かもしれません。仏像を彫ると言うことは自分の心を彫るというイメージを持っている方も少なくありませんから。

 

ただ気持ちを込めて彫ると言うことと、専門の技術者にお任せするという事は別なのかもしれないと思わせてくれますね。

 

私自身は研ぎも自分で出来るように勉強するつもりですが、専門の技術者にお任せするという方法を否定するつもりもありません。

 

と言うことで、本当の基礎的な部分。彫刻刀の持ち方や基本の彫り方。彫刻刀の研ぎ方などの基礎的な部分を勉強するには少々不向きな本かもしれません。

 

それに最初に解説されている基本の道具ですが、作例を進めていくとトースカンという道具があると便利だと使われていたり、木取りするのに必要なノコギリやノミ、サシガネなどが基本の道具に入っていなかったりと、ゼロから道具をそろえようとする人は少々注意が必要。

豊富で可愛い収録作例

私が仏像彫刻の本を探していて一番気になったのが、どれくらい作業工程を丁寧に解説しているかと、どんな仏像を彫れるようになるかでした。

 

この二つは誰もが気になるポイントだと思います。

 

収録されている作例はどんなものか。そしてどれくらいのサイズのものなのか。

 

作例の写真はこちらでは掲載出来ませんが、Amazonの商品ページで確認が出来ます。ごらんになりたい方はそちらを見ていただくとして、収録作品とそのサイズを書き出してみます。

 

はじめての仏像彫刻―おだまき地蔵から誕生仏まで

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収録作例名(カッコ内は使用木材サイズ)

  • おだまき地蔵(本体55mm×43mm×34mm 葉座10×102×67)
  • 姫だるま(本体55mm×45mm×44mm)
  • お雛さま(お雛45mm×62mm×32mm め雛43mm×56mm×32mm)
  • 童大将(本体82mm×75mm×45mm)
  • 善財童子(本体120mm×40mm×32mm)
  • 夢地蔵(本体80mm×56mm×43mm 光背133mm×76mm×15mm 雲座100mm×100mm×20mm)
  • 招き猫(本体55mm×58mm×55mm)
  • 誕生仏(本体116mm×45mm×32mm 蓮座20mm×80mm×80mm)

 

の全8種類になります。

 

全体的に丸みを帯びた可愛らしい作例が多い。ただ見た目は可愛らしいですが、彫り方は仏像彫刻の基礎が盛り込まれているように感じます。

 

8種類の作例中にはおだまき地蔵の彫り方をベースしたものが多いようにも感じますが、各作例ごとに覚えるテクニックが入っていることで、作例を進めるごとにスキルアップ出来そうなのが嬉しいポイント。

 

夢地蔵のように複数のパーツで組み上がる作例も入っているのもポイントが高いですね。

 

また道具の基本セットの他に各作例の大まかにカットされた、木取りされた素材が販売されています。

 

私個人としては、角材から彫り上げるという技術を身につけたいので利用はしないけれど、多分一番面倒で、意外と失敗しやすそうな木取りを済ませたものが購入できるのは、気軽に始めたい方には便利ですね。

 

材料としてはやや値段が高い気もしますが、ネット上で見かける仏像製作キットなどと比べると、かなり良心的な価格設定になっているように思います。

 

私としては夢地蔵の穏やかな笑顔と風貌にかなり魅力を感じていて、自分のイメージ通りの夢地蔵を彫ることを当面の目標にしたいと考えている。

 

 

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シンプルで分かりやすい作業工程

各作例の作業工程は5〜6工程に分けられています。

 

基本となる工程は

  1. 八角にする
  2. 楕円にする
  3. 絵を描く
  4. 彫りおこす
  5. 完成

 

これに誕生仏などの複雑な形の場合に「手を分ける」というような工程が付く。

 

ちなみにこの工程は木取りがされた後からの工程順になっているので、素材を購入せずに角材から作る人は、一番最初に木取りする工程がプラスされます。

 

木取りに関しては4ページにわたって沢山の写真を使って解説されています。写真自体は少し小さいですが、しっかりと解説されていて分かりやすい。

 

またほとんどの作例には、一番最初に木取りの仕方やアドバイスが載っているので、一番最初の木取りの基礎を勉強しておけば、それほど苦労はしなくてすみそうだ。

 

各作例は、それぞれに修得する技術のポイントがあって、作業工程は同じであっても、それぞれ作業工程で割かれているページ数は異なります。

 

たとえば一番最初のおだまき地蔵では素材を八角にする方法、楕円にする方法の2工程が5ページに渡って解説されていますが、次の作例の姫だるまでは、見開き2ページで彫る形やポイントの解説のみで作業の仕方などは解説していません。

 

なので作例順に作らない人の場合は、彫り方や削り方のチェックのために前の作例の解説を参照する必要があるようです。

とにかく彫ることで技術を習得する入門書

入門書というと、一から十までというよりゼロから解説する本が多い中、この「はじめての仏像彫刻」は、とにかく彫る事で技術を習得する本と言えそうだ。

 

そのため本当に基礎的な技術の解説はかなり少ない。その代わりに非常に彫りやすい作例の中に仏像彫刻の基礎技術を網羅した本のようです。

 

とりあえず彫る、とにかく彫る、まずは彫る。それを繰り返して技術習得するという、ある意味で体育会系な本とも言えそうですね。

 

また全ての作例を作り終えてから、改めてその技術を駆使して一番最初のおだまき地蔵を彫ると、まったく別物が彫れるんじゃないかなと思います。

 

見た目はかなり簡単な作例が多いので、本を読んだだけでは物足りない感じもしそうですが、実際に大量に彫ってみることで得られる事が多い本のようです。

 

とりあえず今回は仏像彫刻未体験の私のレビューでした。

 

次回は本書の作例を実際に彫ってみてから、あらためて「はじめての仏像彫刻」の感想をまとめてみたいと思います。

 

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